解説
「コミュニケーショとは何か?」
「対話・話し合いとは何か?」
「学校とは何か?」
「健全な民主的な社会をつくる為には、
どんな教育が必要なのか?」
これまで教師 菊池省三が教室で実践してきたことは「言葉で人間を育てる」ということです。
それは言葉にこだわって、言葉を大切にして、一人ひとりの子どもたちと向かい合う授業です。
多くの言葉を獲得した子どもたちは、深い思考ができるようになり、書いたり対話することで自分自身をより深く理解していきます。
そして、子どもたちは友達とより良い関係を築いて共に全力で成長していくのです。
内容
荒れた学校の多い福岡県北九州市で33年間、小学校教師を務めてきた菊池省三先生は、2015年3月小学校教師を退職しました。
言葉を重視した独自のメソッドでこれまで幾多の学級崩壊したクラスを再生してきた菊池省三先生。
現在は、教育実践研究家として全国を飛びまわりセミナーを開く忙しい日々を送っています。
この映画は、教師/人間 菊池省三の現在・過去・未来を映像で見つめることで、その人間像・教師像へと迫っていきます。
ニッポンの教育を変えるために「北九州とは縁を切る」言って全国へと一歩踏み出し活路を見出していく、その足跡をカメラは追い続けます。
すべては子どもたちの未来のために...
メッセージ
コロナ禍の教育を問う
もう何十年も、この「コミュニケーション・対話・話し合い」の授業っていうものを大事にしよう。
そういってきたにも関わらず、コロナを理由にして一気にその何十年もかけてきた日本の教育のその方向を放棄したんではないかという様な、まあ怒リに近い様な気持ちが漏れ聞くその報道、あるいは先生方との話し合い、あるいは訪ねていく学校現場の様子を見せていただいて感じることはありました。
あれ程「コミュニケーション・対話・話し合い」が大事だといっていたにも関わらず、それは、多くの先生方は知識として捉えていて、日々の教育実践のなかで指導、つまリ体験を通して知恵にしていってなかったんじゃないかということなんですね。
私は敢えて強い思いでそういったことを言いたい。
結局は、「対話・話し合い・コミュニケーション」が目指す温かい人間関係。
あるいは、健全な社会に生きる一人ひとりの個を育てる。
ひいてはそういう健全な民主的な社会をつくる。
一番教育の基本であると思うんですね。
教育実践研究家 菊池省三
作品データ
- 出演
- 菊池省三、全国の菊池道場の皆さん、山香 昭、岡林康雄、河本勝一郎、田中聖吾、篠原 肇、鈴木晴世、古賀優美、高橋恵子、吉井とも子、是永かな子、内川椋太(うっちー)、元山美莉亜、北九州市立 小倉中央小学校・菊池学級の皆さん、北九州市立 貴船小学校・菊池学級の皆さん、松山市立 清水小学校の皆さん、学習塾ネクストベーシック・アカデミーの皆さん、いの町立 伊野小学校の皆さん
- 企画
- 菊池道場
- 製作
- 製作・上映実行委員会
- プロデューサー
- 筒井勝彦
- 監督
- 筒井勝彦
- 撮影
- 秋葉清功
- ドローン
- 石崎俊一
- 音響
- オフィスハル
- 編集・選曲
- 筒井勝彦
- 制作
- 筒井 厚、弘光健二
- CG制作
- 岡村武男
- 協力
- 株式会社中村堂 中村宏隆・中村あき、小学館 関原美和子、いの町/いの町教育委員会、シネマ四国 田辺高英、菊池道場 谷口淑子・中村宏隆
- CG制作
- 岡村武男
- 上映配給
- オフィスハル
- 製作プロダクション
- 島 親夫(プレーン・プラン)
- 上映時間
- 104分 / HDV / カラー / 2021年 / JAPAN